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IBD TOPICS

2020年6月24日(水)

  • 重要なお知らせ
  • 新型コロナウイルスと炎症性腸疾患について 第2版

     

    理事長からのご挨拶      

    炎症性腸疾患患者の皆さん、関係者の皆さん
     新型コロナウィルス感染が日本をはじめ、世界中に拡散しておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。今回の感染症は現状では未知の要素が大変多く、御存じのように感染の危険因子、感染の予防、治療に世界中で難渋しています。現状では医学界でも種々の情報が溢れており、確実と考えられる情報はまだ多くありません。炎症性腸疾患患者さんはもともとの病気や治療の過程で免疫力が低下している可能性があり、コロナウィルス感染に関して心配しておられる方も多いと思います。日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)では炎症性腸疾患に関する情報の中から現状で信頼度が高いと思われる内容を集め、皆さんが知りたいと思っておられる情報をホームページで発信することにしました。確実な情報が少ないことから皆さんのご質問に十分お答えすることが困難なことがあり、また現状である情報が時間の経過で変更されることもあると思います。この情報が皆さんの社会生活にお役に立つことがあれば幸いです。
    現在は感染が終息しておらず、可能なことを行いながら健康に留意してお過ごしください。
                                                                                                                                                       日本炎症性腸疾患協会理事長  杉田 昭


    はじめに: 2019年末に中国武漢市で毒性の強い新しいタイプのコロナウイルスが出現し、現在世界中で猛威をふるっています。この感染症については日々新しい情報が更新されていますが、一方でたくさんの情報の中から正しい情報を収集し選択することが難しくなっています。また、世界各地から発信されている感染率や重症化率などのデータは、様々な要因(国、人種、医療環境、政治、経済、文化など)が複雑に影響しており、そのすべてを私たちに当てはめることができないことも確かです。このように不確定な情報が多い状況で、私たち日本炎症性腸疾患協会として、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(IBD)の患者様およびご家族の方々、ならびにIBD診療に関わる医療従事者の皆様に対して少しでも有用な情報を提供することができれば幸いです。

     

     Q1. 炎症性腸疾患患者さんは新型コロナウイルスにかかりやすいですか?

     Q2.炎症性腸疾患患者さんが新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいですか?

     Q3.現在、腸炎は落ち着いていて新型コロナウイルス感染はありませんが、炎症性腸疾患の治療薬は今まで通り続けてもよいのでしょうか?

     Q4. 新型コロナウイルスのPCR反応が陽性になりました。炎症性腸疾患の治療法は今までと同じでいいでしょうか?

     Q5.コロナウイルス流行期に患者さんやその家族は何に注意したらいいのでしょうか?

     Q6.発熱や呼吸器症状があった時にどのように行動すればよいでしょうか?

     Q7. 電話診察と通常の診察とで違いがありますか?

     Q8. IBD患者さんは内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)ができますか?

     Q9. 現在妊娠していますが、腸炎は落ち着いています。新型コロナウイルス感染について特に注意すべきことはありますか?

    お聞きになりたいことがあれば、日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)までお願いします。
    質問には直接お答えできませんが、ホームページ更新の中で反映させたいと思います。
    また、個別の患者さんの診断・治療などについてはお答えできません。
    主治医の先生と相談していただくか、別ページにある診療医リストを
    ご覧いただいて受診するなどをお願いいたします。

    【お知らせ】

    難病および小児慢性特定疾病の医療助成の有効期限が自動延長となりました。

    詳細はCCFJホームページのお知らせをご覧ください。


    第2版: 2020年6月10日  
    (河口貴昭、吉田篤史、櫻井俊之、大森鉄平、南部隆亮、藤井俊光、工藤孝広、辰巳健志、木村英明、篠崎 大)
    ©2020 日本炎症性腸疾患協会
    本内容は記載日の時点で患者さんやご家族などの方に、なるべく適切でわかりやすいように解説したものであり、確立した情報とは限りません。個々の患者さんの治療方針等を決める際には、必ず最新の情報を確認し患者さんと主治医の先生が話し合って決定してください。なお、本内容の一部または全部を著作権法の定める範囲を越え、無断で複写、複製、転載、テープ化、ファイルに落とすことを禁じます。

     

                                              

     

     

     

     

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